茶室

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くらぶ34

くらぶ34

「殺されたのは俺のお袋さ。奴は……俺の親父は財産目当てでお袋を惨たらしく斬殺し、現場を目撃した俺まで、口封じの為に殺そうとしたのさ」

背筋が凍るような自虐的な笑みを浮かべながら語り続ける。

「これでわかったろう?今の時代、親といえども信用なんか出来ないのさ。騙された人間は蹴落とされて、人生の落伍者となるんだ。騙した者だけが生き残れるんだ」

俯き、ぼそぼそと呟きはじめる。

「……そういう訳だ。だからあんたも注意するんだな。世の中騙したもん者勝ちさ」

「深山君が言いたい事は、よくわかりました」

葵は緋影の眼を見つめながら、小さな声で呟く。

「……そうかい。わかってくれりゃいいんだよ」

「一つ、質問をしてもいいですか?」

しっかりとした口調。彼女の様子からもう酔いは完全に醒めている様だ。

「どうして、貴方はそんな話を私にしたんですか?」

「単なる気まぐれだよ……世間知らずのあんたに世の中の厳しさを聞かせてやりたかっただけさ……」

「違いますね」

「……何が違うっていうんだよ」