茶室

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えぶ

えぶ

「……今日もチェックやってんのかよ」

痛む頭を押さえ、緋影は遠目から遅刻者が教師に注意されているのを見届けていた。

後門に回ろう。そうすればうまくいくかもしれない。

三分程かけて後門に向かう。

よし。誰もいない……ん?

後門の花壇の手前で軍手を両手にはめて、デレキを器用に使いこなしながらゴミを回収している女生徒の姿が目に入ってきた。ゆっくりとその人物に近づく。

「あ、深山君。おはようございます」

葵は昨日と変わらず笑みを絶やさずに顔を向けた。

「おはよう、先輩」

緋影は顔を顰めているのを自覚した。頭が割れるように痛い。

「どこか具合でも悪いんですか、深山君?」

「……ちょっと頭痛がね」

「まだ風邪なんですか?随分たち性質の悪い風邪ですね」

昨日のように緋影に詰め寄り腕を取ろうとする。

「いや、風邪じゃなくて……二日酔い……先輩は大丈夫なんですか?」

「二日酔いですか。なら頭が痛いのは当然ですね。あんなに飲むからですよ」