茶室

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ふぶ27

ふぶ27

「……どうしてこうなっちまったんだ」

激しい後悔の念を含む男の声。

夕日を背中に背負い、ある・・荷物を肩に背負い、緋影は深々と溜息を吐き出した。とぼとぼ歩く彼の様子は、自身の影すらも疲労を感じているように見える。

「あはははっ!どうしたんですか、深山君!」

荷物は異様にハイテンションだ。葵は今、緋影に支えられなが

らやっと歩いている。

理由は、

「……どうして酒なんて飲んじゃったんですか」

咎めるような口調で尋ねる。

「そ〜んなことわ〜かる訳な〜いじゃないですか〜」

しかし、葵は全く意に介した様子はなく、酒臭い息を吐き出すだけだ。

あのあと近くの屋台にラーメンを食べに行ったのだが、彼女はそこで店主が水と間違えて出した日本酒を一気に飲んでしまったのだ。

しかも調子づいて緋影の眼を盗んで酒を飲み続けた結果。

「あはははっ!何かおもしろいですね〜。世界が回ってます〜」

……この調子だ。

なんとかして葵を彼女の家まで送らなければいけないのだが、家がどこにあるのか聞いてもちっとも答えてくれないし、もちろん自分が彼女の家を知っている訳がない。

(……仕方がないな……俺のアパートに泊めるしかないのか)

まさかここに置いていく訳にもいくまいし、こんな泥酔状態で帰らせる訳にもいかない。