茶室

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げらぶ28

げらぶ28

そこに、

「ん?」

見慣れたポニーテールが視界に入った。

虚ろな様子で彼女はふらふらと歩き続ける。

「おいっ!小川っ!」

声をかけるが彼女に自分の声は届いていないようだ。

(どうしたんだ?)

あまりにも彼女の様子が不審だったので追いかけようとしたが。

(……重い……)

自分が酔っ払いを担いでいることに気付いた。葵を担いだままで小川を追う事は難しい。

今は泥酔している葵の事を最優先に考えるべきだろう。

思考し、緋影はげっそりとした表情で帰路についた。

自分のアパートに戻ってきた緋影は、葵を眠らせる為に布団を敷き始めていた。

背後からがさがさと何か物色されている音が聞こえてくる。

「あっ!」

しまったっ!

そう思った時にはもう遅かった。

葵は冷蔵庫に入れておいた缶ビールのプルタブを開け、ぐびぐび飲み始めていた。

「ちょっ!先輩っ!」

彼女を止めようと走り寄った時には缶の中身は半分以上なくなっていた。顔も真っ赤に染まっている。

「い〜けないじゃないですか〜。未成年なのにお酒、冷蔵庫に入れてお〜くなんて〜」